待望の道路使用許可の電子申請(オンライン化)が始まります。

警察庁は28日、工事やイベント開催時などに必要な道路使用許可の申請について、6月から同庁ホームページに設けるサイトで受け付けると発表した。これまで各地の警察署に出向く必要があったが、オンラインで申請可能となる。

警察庁によると、道路使用許可の申請は全国で年間350万件前後に上る。今回のオンライン化ではこのうち、恒例の祭りや工事の区間変更など、過去に同様または類似の内容で許可を受けていて複雑な審査を必要としないケースを対象とする。許可証の受け取りや手数料の納付には警察署に出向く必要がある。

6月1日からサイトの運用を始め、全国から申請を受ける。必要事項を入力し、申請書をアップロードして手続きすれば、指定した都道府県警の警察署にメールが届く仕組み。埼玉などオンライン申請を先行実施している県警もあり、その場合は警察庁のサイトからリンクで飛べるようにする。

道路使用許可の関連とは別に、警備業関係の届出なども同じサイトで受け付ける。同庁は「サイトの運用状況を見ながら、対象手続きの追加や手数料の電子納付も検討していきたい」としている。

日本経済新聞オンライン

重要なのは、赤線部分です。
過去に似た内容で道路使用許可を取得している場合が対象になるとのことで、全手続きがオンライン化されるわけではないようです。

まずは扱いやすい道路使用許可で試験運用を行い、今後通常の工事や搬入で必要な道路使用許可申請もオンライン化していくのでしょう。

ただ、上記内容で一つ気になる点が…。
「許可証の受け取りや手数料の納付には警察署に出向く必要がある」ということです。現在の道路使用許可の申請方法では、手数料は申請時に納付します。

手数料を申請時に納付するという部分が改善されなければ、手数料納付時に1度警察署に出向き、許可証交付時に再度警察署に訪問。従来通り2回警察署に出向く必要があります。そこは改善されるのでしょうか?
そこが改善されなければ、従来の紙での道路使用許可申請の場合と手間が大して変わりません…。

埼玉県警は既に道路使用許可のオンライン申請を採用(オンライン決済)していますから、そのノウハウを共有すればよいのでは?と個人的には思います。

なお、埼玉県では、逆にお祭りの等の道路使用許可申請(3号許可・4号許可)はオンライン申請が不可となっています。※工事や作業等の場合でも、国道、県道、幹線道路等で通行止めの規制を行うもの及び長期間における車線規制を伴うものもオンライン申請不可

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